天気のいい日に野原で炎が高く持ち上がった時、検電器はプラスを示す。
これは通常の土壌電位差のよく知られた作用である。
しかし滝のそばに行くと、逆にマイナスを示し、その振れは一般に著しく
強いものである。
水量が豊富で轟々と流れ落ち、しかしそれほど高くない滝では空中電気は
非常に強いため、炎のコレクターは撤去しなければならないほどであった。
長さ30cmもしくは10cmの導線を検電器のつまみに固定すると、伸ばした手
の中で指針がケースにほとんど接触するくらいまで振れる。小さい急流では
空中電気は弱くなり、この場合炎コレクターを用いてしか強い振れを保つ
ことはできない。川底の傾きが小さい小川でもまだ作用は見られるが、
しかしそれは水面のかなり近くへと炎を持っていった場合だけである。
滑らかな水流では検電器には何の兆候も表れない。
その作用の強さは水が落下する激しさしだいで、それに関しては深い谷間
の滝も例外ではない。その滝は、同じ位の力で山の絶壁を自由に落下する
ような滝と比べても決して弱いものではない。前者は後者ほど土壌電位差
にはさらされない。というのは、たった7mの深さの切り通しにおいてさえ、
この電位差は、高く保たれた炎と検電器で試しても、観測されなかったから
である。このことから、その現象は土壌電位差とは無関係であると推論され
るにちがいない。
十の大きな滝と多くの小さな滝で収集された観測によって次のようなことが
詳細に発見された。
(
(3)
、
(4)
、
(5)
)
|