ポンガウのザンクト・ヨハンにあるリヒテンシュタイン峡谷の大きな滝は
外からは完全に孤立している。水の豊かな小川の上流、それは滝の前にある
のだが、そこでさえ高くて非常に険しい岩壁で閉ざされていた。
それは、ほぼ垂直で高さが100mある岸壁の間で、さらに多くの部分に分かれ
て、さらに深い峡谷へと流れ落ちていた。その峡谷は電気的には閉ざされて
いるも同然であった。なぜならその岩壁は、高さ200mの所でお互いにたった
2〜10mしか離れておらず、上の方では一部が接触しそうなほどであったからで
ある。峡谷のその部分とは高さ約70mの滝の下から3分の2の部分で、そこで
は水が岩の上に落下する際に飛び散っていて、その後さらに落下して流れて
いた。
検電器に次のようなことが起こった。峡谷の上方、滝の前では、
炎を用いて小川の表面の本当に近くでのみだが、空中電気が見られ、そこで
はかなり強いマイナス電気を示す動きが見られたのである。滝の近く、
そして峡谷の下方の全体で、検電器のつまみに付けられた10cmの導線は、
それが峡谷の内側に保たれている場合は、いたるところで非常に強いマイ
ナス電気を示した。岩壁のすぐ近くまで検電器を持っていくと導線は一致
した。検電器を岩壁から遠ざける一方でそれに触れると流れ出し、岩壁の方
へそれを持っていくと、予想されたとおり、プラスの電気を示す。
もっとも強かったのは、滝が岩にぶつかって飛び散るところの上の帯電で
あった(この場所自体に到達するのは不可能だった)。そこでは空気中に
互いに渦巻く水滴があった。流れ去る小川に沿って(岩壁に固定された
山道を)この場所から遠ざかると、振れはゆっくり減少した。しかし注目に
値すべきだったことは、空気中で目に見えるほどの水飛沫は非常に素早く、
特に滝から一定の距離を遠ざかると突然減少したが、しかしそれに応じて
振れが降下することはなかったということである。強い振れは、もはや
水飛沫が見えないところでも依然として示されていたのである。
|