そのことに従うなら、滝の電気を、家の閉ざされた空間においても保つこと
ができるにちがいない。ここでは水道管の水流を用いることとする。
ハイデルベルクで行われた最初の実験は、驚くべき結果を示した。
ある小さい空間に水道管と結びついたシャワーが、亜鉛製の桶の2m上にある。
シャワーを最初は空の桶に流し、その間空中電気を、アルプスで行ったのと
同じように、炎と検電器で持続的に測定する。するとマイナスを示す振れが
恒常的に増えていった。空中電気は壁の近くでも遠くでも、流れて落ちてい
る水に沿ったところでも見られたが、最も強かったのは部屋の真ん中で
あった。シャワーを4分間流しつづけた後、検電器は規則的に、約4秒ごとに
振れの増加を示しはじめた。シャワーを止めてみると、今度は空中電気は
ゆっくりと減り始めたが、新たに増やすために水を流すと、5分後にはまだ
非常に強いものであった。
今度は窓を開けて見ると、1分以内に電気を示すものはなくなってしまった。
石油ランプは部屋の空気をひどく汚染していた。それゆえしばらくしてから
ロウソクの炎をコレクターとして実験を繰り返した。結果は同じであった。
さらにシャワーの代わりに、太さ約1.5cmの水流を、半分まで水が入った桶に
斜めに流してみた。するとその水流によって大量の空気の吹き付けが桶の底
まで達した。空中電気はExnerの検電器では3分以内には確認されなかった。
それに対して、同じ水流を、水にではなく、桶の中に取り付けられた鉄製の
傘に落とすと、マイナス電気が再び発生したが、シャワーを今度はいっぱい
に水が入った桶に流した時の方が強かった。シャワーからの水流はほんの少
しの空気しか吹き付けず、それは水面からわずか数センチの深さにしか達し
ない。
|