この時私はマクリーン氏とゴトウ マキタ氏による、次のような実験に関する
覚え書を見つけた。その実験とは大きな鐘型のガスタンクの下で遮断された
空気の電気状態を調べることで、その鐘を通ってThomsonの水滴コレクター
の水流が流れている。遮断された空気がもともと電気を帯びていないならば、
その空気は水滴の流れによって次第に電気、つまりマイナスの電気を帯びて
いくのであろう。電位は約−5ボルトまで上がった。もともと錆びた鉄でで
きている鐘の内面に油絵具が塗られていれば、その現象は変わらない。
しかししばらくしてからほこり(水飛沫?)のない空気が鐘を通して吸い出
された場合、電気は著しく後退した。
この水滴機による弱い作用と、滝もしくはシャワーの強い作用との間には
明らかに段階的な違いがある。
図1
これに基づいて構成されたのが図1の装置で、それは作用の弱いボンの水
が使えるものであることを証明した。桶Wの中に鐘型ガスタンクGが
設置され
(注3)
、そのガスタンクはその上の口に水滴機の真鍮管Tを
蝋で封をすることで絶縁状態にして接合されている。その管に押し込まれた
ブリキの円盤zは絶縁体を飛び散った水から防ぎ、それと同時に鐘の内側を
電気の絶縁体の誘導から保護している。鐘は地面へと導かれており、水滴機
は検電器もしくは電位計とつながれている。その貯水槽および桶には水道水
が入っている。2本目の管Rは、強い噴水流で水が幅1.5mmの水鉄砲となって
出るようにしたガラスの管で、それは地面へと導かれた錫箔で管の口のところ
まですっぽり巻かれており、水道管とつながっている。
まずこの管の強い水流を流さずにおくと、マクリーン氏とゴトウ マキタ氏
が発見した水滴特有の作用が観察される。一方で約15分間水を流すと、
Hankelの検電器では1目盛(4.5目盛=1ボルト)
(注4)
の変位が起こった。この弱い作用は次の実験では無視することとする。
内部いっぱいの電位を得るには、水滴機を30秒間作動させるだけで
十分である。
<注釈>
3.すべての装置は、ほかに何もないぴかぴかのブリキ板からなっている。
4.機器のアルミニウム盤は顕微鏡と接眼レンズの目盛で観察される。
|