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Lecture
技術講演−企業としてのマイナスイオンへの取り組み


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Part2-4 今後企業に問われるモラル

ユーザーの立場に立って考えた場合、マイナスイオン製品に取り組む企業と しては、以下の点を考慮に入れることが望ましいと思われる。

1.マイナスイオン発生量データの表示
ユーザーが製品を選定する際に最も重要な要素の一つであり、これが無 くては基本的には判断のしようがない。

2.「どの程度の効果が期待出来るか」を出来るだけ明確に
これは非常に難しいことだが、ユーザーにとっては最も知りたいことで もある。例えば、積極的に病気の治療目的で使えるような製品なのか、 それともそこまでのスペックを有していないものなのか。「マイナスイ オン製品」と言っても、どんな製品にも一般的に言われるようなマイナ スイオンの効果が期待出来るということはあり得ない。 従って、取り扱い製品がどの程度の能力を有するのか目安だけでも知っ た上で取り組みたい。

3.無害性の表示
マイナスイオンは一般的には電気であるから、知識を持たないユーザー にとっては、「得体の知れないもの」に映ることもある。また、放射性 物質の使用や、マイナスイオン発生器に見られるオゾン、窒素酸化物の 同時生成等についても安全レベルであるならば、明確にその安全性を事 前に説明することが企業としての信用につながるのではないかと思われ る。

4.不明確な説明の回避
マイナスイオンの効果や理論については、臨床データや研究の進歩によ り、以前に比べて充実してきていると思われるが未だ未解明の部分や、 通説となってはいるが推測の域を出ないものも多くあると思われる。 従って、不確かな情報や推論だけでユーザーに説明を行うことは、後々 信頼を失うことになる可能性がある。理論的に分からないことは、現状 やむを得ないのではないかと思う。 ある意味では、効果の確認された良い商品であれば(危険や有害性がな いのであれば)、全ての疑問や問い合わせに回答出来なくとも、十分ビ ジネスは可能なのではないだろうか。

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