No.10 フィリップ・レナード博士は、マイナスイオンの健康効果を発見してノーベル賞を受賞した。

健康効果があることを発見したのはレナードではありません。 また、ノーベル賞については、陰極線の研究(1905年)でノーベル物理学賞を受賞しておりますが、レナード効果は関係がありません。

ドイツの実験物理学者であったレナード(フィリップ・レーナルト)は、いわゆるレナード効果の現象を、実験によって理論的に説明しました。 これが「レナード効果(Lenard's effect)」と呼ばれるゆえんです。

その現象とは、「滝の周りの空気は強く負に帯電する傾向にある」というもので、現象そのものは彼が発見したわけではなく、以前から知られていたことでしたが、「なぜか？」については分かっていませんでした。